この記事を読むとわかること
株式会社IMAKE10周年記念イベント「アメイジング!IMAKE 2025」ってどんなイベントだったのか?
なぜ10周年イベントを開催したのか、その背景
各セッションのねらいとは?運営の裏側でどんな想いや工夫があったのか
2025年10月10日、私たちIMAKEは10周年を記念したイベント「アメイジング!IMAKE 2025」を開催しました。
会場には日頃お世話になっているお客様やパートナーの皆さま、過去にご一緒したクリエイターやスタッフなど、約50名に参加いただき、これまでの歩みを振り返ると同時に、これからのIMAKEの可能性を広げる特別な一日となりました。
この記事では、イベントの企画背景や当日の様子、そして各セッションに込めた想いを、裏話も交えながらご紹介します。
目次
10周年イベントを開催しました
2025年10月10日(金)19:00〜21:30、私たちIMAKEのホームタウン・八王子にあるライブハウス「papabeat」さんにて、10周年記念イベント「アメイジング!IMAKE 2025」を開催しました。
お取引先やパートナー企業の皆様、過去に関わってくださった方々など、約50名にご来場いただき、あたたかく賑やかな雰囲気の中でイベントが進行しました。

↑会場全体の様子
なぜ10周年イベントをやることに?
イベントの企画は、2025年5月ごろスタートしました。
きっかけは、今となっては記憶があいまいですが、上層部のひとことでイベントを開催することになったような気がします。
社内でも「本当にやるの?」「誰が来てくれるの?」「何をするの?」という不安の声が上がっていたのも事実。しかし、「日頃の感謝を伝える場をつくることに意味がある」と信じ、少人数でもやる価値があると考え、少しずつプロジェクトを進めていきました。
当初は、創業日である7月21日近辺での開催を予定していましたが、通常業務と並行しながら準備を進めるにはあまりに時間が足りず、社内から「10周年だから“10月10日”がいいのでは?」というアイデアが出て、開催日が決定しました。
10年という節目に改めてIMAKEの価値を考える
イベントの内容を企画する前に、この10周年という節目を機に私たちは改めて自社の価値を見つめ直し、事業内容の整理を行いました。 IMAKEはこれまで、主に「デザイン制作」を軸として活動してきましたが、実はもう一つの軸がありました。それが「教育」です。
2021年にWebデザイナースクール「DESIGN CAMPUS」の開校をはじめとして、企業やスクールを対象に、デザイン思考・UI/UXなどといったテーマで講師活動を行ってきました。これは、「インプットとアウトプットを繰り返すことで、人は成長できる」という代表・濱野の想いにもとづくものであり、IMAKEのスタッフは全員、“クリエイター”であると同時に“講師”として活動してきました。
こうした私たちの考え方や活動の姿勢を皆様に改めて感じてほしい。その想いから、IMAKEという会社の価値やブランドを、より多くの方に正しく知っていただくために、普段の業務の中ではなかなか伝えきれない「IMAKEらしさ」や、私たちがデザインと教育を通じて届けてきた価値を、体験という形で感じていただける時間にしたい。そう考え、イベント全体を企画することにしました。
“感謝”だけじゃない。イベントに込めた3つの目的と目標
このイベントには、もちろん「10年間支えてくださった皆さまへの感謝」の想いが込められており、“感謝の気持ちを伝える”というのは目的の一つでもありましたが、それだけではありません。これまで接点のなかった方との新たな関係づくりや、既存のお客様とのより深い信頼関係へとつなげていくチャンスにしたいという想いも込めていました。
そこで私たちがこのイベントを企画する上で設定した3つの目的は、以下の通りです。
- IMAKEというブランドの魅力を伝えること 私たちがどんな価値を届けてきたか、これから何を目指すのかを、五感で感じてもらえる機会にしたい。
- 人と人のつながりを深めること お付き合いのあるお客さま、サポートしてくれるクリエイターの方々、新たに出会う皆さまと、よりフラットな関係を築く。
- 未来のビジネスへとつながる、新たな一歩を生み出すこと 「楽しいイベントだった」で終わるのではなく、今後の相談のきっかけになるような場にしたい。
そしてイベント終了後には、
- 参加者の皆さんには「楽しいイベントだった!IMAKEって、いい会社だね。機会があれば相談してみたい」と思っていただけること
- IMAKEスタッフが「IMAKEの会社としての信頼を得ることができた!」と感じられること
こちらを私たちは目標に掲げ、企画を設計しました。
イベント名は「アメイジング!IMAKE2025」なぜその名前に?
IMAKEのブランドや目的を整理しながら、イベントの初期の企画段階では、スタッフみんなで「やってみたいこと」を自由に出し合いました。
- オリジナルステッカーなどグッズを配りたい
- みんなで一斉にデザインをするデザインチャレンジやデザインバトルをやってみたい
- 懇親会っぽく食事の提供をしたい など
その中で、以前から「イメイク(IMAKE)」にちなんで「アメイク」という金太郎飴を作りたい」という話題がありました。
そこから自然と「アメイク × イメイク」=「アメイジング(驚き)」というキーワードが生まれ、「アメイジングな時間を過ごし、アメイジングな未来へ向かう」というメッセージを込めて、【アメイジング!IMAKE 2025】という名前に決定しました。

このロゴに込めた想いや制作の裏側は、別記事で紹介予定です。
企画立ち上げで直面したリアルな悩み
目的や目標などイベントの方向性が定まり、やりたいこと・伝えたいことが徐々に明確になっていきました。とはいえ、実際にそれを形にしていく過程は、決して簡単なものではありませんでした。
企画構成・当日タイムスケジュールの作成・ノベルティや装飾物などのデザイン制作・協賛企業や参加者様への告知広報・当日の運営などIMAKEのスタッフ数名で、通常業務と並行しながら、すべてを進行していく必要がありました。
加えて、限られた予算の中で「ただの感謝イベント」にとどまらず、参加者の心に残る“意味のある体験”にするためには、何を軸に、どんな順番で、どんな温度感で伝えていくべきか?を常に考える必要がありました。まさに私たちIMAKEが大切にしている“実践型デザイン”を、自分たち自身に向けて行うような感覚。試行錯誤の連続でした。
会場選定も悩みのひとつでした。アクセスが良い東京中心部も候補に上がりましたが、「IMAKEらしさってどこにある?」と立ち返ったとき、私たちのホームである八王子という場所を大切にしたいという想いが強くなりました。最終的に日頃お世話になっているKさんのご紹介もあり、ライブハウス「papabeat」さんにお願いすることになりました。かっちりした会場よりもライブハウスの少しワイワイしたカジュアルさが、IMAKEらしさにマッチしていました。
どうやって組み立てた?イベント全体の流れと構成
全体の企画設計にあたっては、何度も話し合いを重ね、「誰にどんな気持ちを届けたいか」をチームで想像しながら、丁寧に構成をつくりあげていきました。とはいえ、IMAKEには専門のイベント企画チームがあるわけではありません。限られた人数で日々の業務をこなしている中で、いちからみんなで企画を練る時間的余裕はなかなかありませんでした。
そのため、実際の細かなプログラム構成や内容決定は、マネージャー以上の上層メンバーが中心となって議論を重ねる体制で進めることに。週に一度の定例ミーティングなどを活用しながら、アイデアを出し合い、必要な要素を取捨選択していきました。
ただし、決して“上層部だけで決めて終わり”ではなく、大まかな流れは様々な現場を乗り越えてきたスタッフたちを含め、それぞれの知恵と感覚を活かすかたちで反映していきました。
こうして少しずつ形になっていったのが、以下のような全体構成です。
時間帯 | 内容 |
---|---|
18:30~19:00 | 開場 |
19:00〜19:10 | オープニング(OP動画 & 代表挨拶 & 乾杯) |
19:15〜19:45 | TALK LIVE!ーデザインの市場価値とはー |
19:45〜20:00 | フリータイム |
20:00〜20:55 | DESIGN CHALLENGE!ー15分間デザイン体験ー |
20:55〜21:10 | フリータイム |
21:10〜21:20 | お知らせタイム |
21:20〜21:30 | エンディング |
↑【アメイジング!IMAKE 2025】当日の流れ
オープニングでは、IMAKE10年の歩みを振り返る動画をリリースして10年経つ楽曲と共にお届けし、代表・濱野からのご挨拶そして、濱野が尊敬する方に乾杯の音頭を取っていただくことになりました。

↑ オープニングにて挨拶をする代表・濱野

↑ オープニングにて10年を振り返るOP動画の一部(エダマツ制作)
出し物を企画する上で、私たちが大切にしたのは、「参加してくれる方々にとって、どんな時間が心地よいか」を想像することでした。IMAKEのブランドに初めて触れる方も、これまで関わってくださった方も、それぞれが自然体で過ごせるような空気感を大切にしたい。そのために、いきなり硬い話や一方的なプレゼンではなく、「会話や体験」を軸にしたプログラムが良いのではないかという方針が固まりました。
そこから、2つのメインセクションを企画しました。
- TALK LIVE!ーデザインの市場価値とはー
- DESIGN CHALLENGE!ー15分間デザイン体験ー
メインセッション① TALK LIVE!ーデザインの市場価値とはー
イベント前半のメインコンテンツとして実施したのが、トークセッション 「TALK LIVE!ーデザインの市場価値とはー」です。
このセッションは、日頃からデザインに携わっている方はもちろん、そうでない方にとっても、仕事や組織運営のヒントになる時間にしたいと考え、IMAKEが特に信頼を寄せる実践者の方々にご登壇いただきました。
登壇者は、行政・教育・企業と、それぞれ異なる立場から「デザイン」や「学び」に向き合っているプロフェッショナルたち。一方的なレクチャーではなく、IMAKE代表・濱野のファシリテートのもと、各現場でのリアルな声や視点を語り合うクロストーク形式で進行しました。
セッションの目的
「デザインやデザイン教育が世の中に必要とされていると証明すること」
このセッションで私たちが目指したのは、IMAKEがこれまで掲げてきた「デザイン」と「教育」という2軸が、社会や企業、教育現場において本当に価値あるものであることを、“他者の言葉”を通じて可視化することです。
登壇者それぞれが、自身の現場から見たデザインの意義や課題を率直に語ってくださったことで、IMAKEの取り組みが社会の中で確かに機能していることが伝わったのではないかと感じています。
同時にそれは、私たち自身が「この方向性で間違っていない」と確認できる、貴重な時間でもありました。
トークテーマ
「デザインの市場価値とは?」
「デザイン」と聞くと、広告やビジュアルなど、“見た目を整えるもの”を連想する方も多いかもしれません。しかし、本来デザインとは「設計」を意味する言葉。今やその「設計としてのデザイン」が、事業戦略、組織開発、人材育成など、より広い分野で求められる時代に突入しています。
このセッションでは「企業を成長させる“デザイン”とは何か?」という問いを起点に、参加者の皆さまが自身の仕事や組織に活かせる視点を持ち帰れるよう意識して企画しました。
登壇者
- ファシリテーター:株式会社IMAKE 代表・濱野 将
- ゲスト①:元ベネッセコーポレーション 大森 様
- ゲスト②:アドビ株式会社 三好 様
- ゲスト③:某行政職員(アート系担当者)様
※ 一部個人情報のためお名前は伏せさせていただきます
会場の様子
セッション中には、行政から見た「これからの教育とデザインの関係性」や、企業の現場で見えてきた「組織成長とデザイン思考の必要性」など、多様な切り口からの話題が展開され、参加者の皆さんも大きくうなずきながら耳を傾けていました。
IMAKEがこれから先、どんな未来を目指し、どんな関係性を築いていくのか——それを、“言葉ではなく会話と空気感で伝える”。そんな時間になったと感じています。
現場でのリアルな実践や課題感に触れ、「なぜ今、“デザイン”が必要なのか?」という気づきを共有できる時間となりました。

↑ トークセッションの全体の様子

↑ 左のファシリテーターIMAKE濱野が登壇者とともにトークを広げる

↑ それぞれの目線からのお話をお伺いできました
メインセッション② DESIGN CHALLENGE!ー15分デザイン体験ー
イベント後半のコンテンツとして実施したのが、「DESIGN CHALLENGE!ー15分デザイン体験ー」。これは、参加者自身がAdobe Expressというツールを使ってPCやスマホで、実際にデザイン制作を体験していただく“参加型セッション”です。
「デザインやったことないけど、大丈夫かな?」そんな声も想定しながら、誰でも気軽に・楽しく・実践的に体験できるように設計しました。
ステージには代表者4名が登壇し、そのうち2名はプロのデザイナーとして活躍をされている方。実際の操作画面をスクリーンに写し、リアルタイムでデザイナーがどんなデザインをしているのかがわかってしまうセクションです。
セッションの目的
「“デザイン=誰か特別な人のもの”ではなく、誰にとっても“身近な手段”であると体感してもらうこと」
このセッションのゴールは、「デザインを体験することで、IMAKEが普段どんなことを提供しているか」を肌で感じてもらうこと。普段はクライアントとして「つくってもらう側」である参加者の皆さんが、「つくる側」になってみることで、デザインの楽しさ・難しさ・奥深さを実感できるような時間を目指しました。
テーマとルール
Adobe Expressに初めて触れる方にも対応できるよう、IMAKE講師くわばらによる基本操作レクチャーを冒頭に実施。その後、テーマ発表とルール説明を行い、15分間の“ガチンコ制作タイム”がスタート! 制作後はIMAKE講師くわばら&代表濱野による公開フィードバック。
- 使用ツール:Adobe Express
- 制作テーマ:「10年後の自分」
- 制作時間:15分間
- フォーマット:1:1の正方形サイズ
会場の様子
短い時間の中で悩みながらも、思い思いに表現を模索する皆さんの姿が印象的でした。「こんなことを10年後にやっていたい」など、描かれるビジョンは十人十色。スマホで作ったとは思えないほど完成度の高い作品も多く、講師陣も驚くほどでした。
イベント後には、参加者同士が作品を見せ合いながら交流する様子も多く見られ、“デザインがつなぐ場”としてのIMAKEらしさがにじみ出る時間となりました。

↑ 講師くわばらとプロのデザイナーたち

↑ ノンデザイナー2名も登壇いただき、舞台上でデザイン体験をしてもらいました

↑ いいデザインができていますね!
イベント全体の振り返りと達成感・課題
今回のイベントは、限られた人数・時間・予算の中での挑戦でしたが、無事に開催できたこと、そして参加者の皆さまと直接顔を合わせられたことは、私たちにとって大きな財産となりました。
制作・教育の両軸を伝えたいという思いから始まったこの企画。伝えきれた部分もあれば、もっと工夫すべきだったと感じた点も多く、たくさんの学びを得る場にもなりました。
「やってよかった」。それが今の私たちの率直な実感です。
ご参加ありがとうございました!
ご来場いただいた皆さま、応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました!
次回の【制作編】では、イベントの世界観を支えたロゴ・ノベルティなどの制作秘話をお届けします。引き続き、「アメイジング!IMAKE 2025」の裏側をお楽しみください。
IMAKEのクリエイティブを知りたい方へ!
IMAKEが大切にしている考え方と、実際の制作の流れについて、以下の記事にまとめておりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです!