この記事を読むとわかること
IMAKE10周年記念イベントを彩ったロゴやノベルティにはどんな意味が込められていたのか?
IMAKEの“デザイン力”を活かしてどんな制作物をつくり、どう活用されたのか?
少人数でどうやって当日の運営をまわしたのか?
2025年10月10日、私たちIMAKEは10周年を記念したイベント「アメイジング!IMAKE 2025」 を開催しました。
会場には日頃お世話になっているお客様やパートナーの皆さま、過去にご一緒したクリエイターやスタッフなど、約50名に参加いただき、これまでの歩みを振り返ると同時に、これからのIMAKEの可能性を広げる特別な一日となりました。
この記事では、イベント当日に配布・使用された各種ノベルティや資料、ロゴやTシャツといった「ビジュアル面の設計」にフォーカス。
私たちがどんな想いを込めて、どのように準備し、どんな工夫で形にしていったのか。IMAKEらしい“実践型デザイン”の裏側を、制作秘話とともにお届けします。
目次
10周年イベントを開催しました
2025年10月10日(金)19:00〜21:30、私たちIMAKEのホームタウン・八王子にあるライブハウス「papabeat」さんにて、10周年記念イベント「アメイジング!IMAKE 2025」を開催しました。
お取引先やパートナー企業の皆様、過去に関わってくださった方々など、約50名にご来場いただき、あたたかく賑やかな雰囲気の中でイベントが進行しました。
「なぜ10周年イベントを開いたの?」「どんな目的や想いがあったの?」という企画背景については、こちらの記事で詳しくご紹介しています。
10周年イベント、何をどうつくったのか?
この【制作編】では、当日イベントを形作った「デザイン」にフォーカスしてご紹介していきます。
ロゴやTシャツ、サコッシュなどのノベルティはもちろん、会社案内資料やプログラム、ドリンクチケットまで、すべてのクリエイティブをIMAKEのスタッフ自身が制作。「いつも通り、デザインする」だけでなく、「IMAKEらしさを体験してもらう」ことをゴールに、ひとつひとつのアイテムに意味と温度を込めて設計していきました。
作成したアイテムは以下のとおりです。
- 10周年記念ロゴ
- スタッフTシャツ
- サコッシュ(来場者配布)
- 会社案内資料(リニューアル/来場者配布)
- イベントプログラム(来場者配布)
- アメイク(IMAKEオリジナル金太郎飴/来場者配布)
- ドリンクチケット(来場者配布)
- その他(会場装飾用ガーランド、メニュー表など)
そして、制作物だけでなくスタッフの動きや役割分担に至るまで、私たちの“デザイン”の一部。それぞれが“らしさ”を体現する存在として、イベント全体を構成していきました。
このあとのセクションでは、それぞれの制作物がどのようにして生まれ、どうイベントに活かされたのかを、裏話も交えてご紹介していきます。
“制作”にこだわる理由
私たちは“制作”と“教育”を軸に活動してきたということもあり、もちろん“制作”に手をぬけないというプレッシャーがありました。
そして、私たちIMAKEにとって“制作”とは、ただデザインを作るという作業ではありません。デザインの力で、人の心を動かし、新たな行動につなげていく。そんな「目には見えない価値」こそが、私たちが届けたい本質です。
何よりもこの10周年イベントは、感謝を伝える場であると同時に、「IMAKEらしさを体験していただく場」でもありました。ただ、IMAKEの魅力や価値を、ただ言葉だけで伝えるのは難しい——だからこそ、イベントの中にブランドの世界観や私たちの仕事の本質を、自然に感じ取ってもらえるような「仕掛け」を散りばめたいと考えました。
すべての制作物は、「IMAKEって、こんなことまでやるんだ!」と驚きや発見につながるように、“らしさ”を詰め込んでいます。
10周年記念ロゴに込めた想い
イベントの開催が決まった当初から「何を作りたいか」に関しては意見が飛び交いました。最初に「これだけは用意したい」と話に上がったのがサコッシュでした。いろんなノベルティや資料を配布するにあたり、それらをひとまとめにしておける袋があれば、参加者の皆さまがイベントをより快適に楽しめるのではないか。そんな小さな気づきから、サコッシュの企画がスタートしました。しかし、ただの無地のサコッシュでは意味がありません。
せっかくIMAKEが作るのだから、「10周年を象徴する」ロゴを自分たちで制作し、それを印刷した“記念の一品”にしようと決まりました。いうなれば、私たちの“看板商品”ともいえる「ロゴ制作」で、まず最初にIMAKEらしさを形にしていこうという流れです。
記念ロゴの制作は、デザイナーのタナベが担当。10周年という節目にふさわしいロゴとして、これまでの“IMAKEらしさ”を受け継ぎながら、新たなスタートを象徴するデザインを目指しました。
コンセプトは「新生IMAKE!」。流れ星をモチーフに、「制作」と「教育」を表す2本のラインが右上へと交わりながら進む姿に、未来へ向けたIMAKEの進化と希望を重ねています。「10」の数字は、ロゴの“ I ”や丸みのあるフォルムで構成し、これまで培ってきたブランドの延長線上にある、新たな意思表示としました。「Amazing」のフォントはIMAKEらしい柔らかさに、未来感を加味。ワンポイントで●を取り入れるなど、細部にも遊び心と調和を込めています。

このロゴは、過去の歩みと未来への飛躍をつなぐ、私たちのシンボルです。
【💡制作担当者からの一言コメント】
これまで&未来のIMAKEへの想いを全てぶつけて制作しました!とても楽しかったです!自社を象徴するロゴを作る機会はそうそうないと思うので、貴重な経験をさせていただきました。
担当:タナベ(デザイナー)
予算をかけず、少人数でやる“チーム制作”の工夫
10周年ロゴの制作を皮切りに、「せっかくならTシャツも作りたい!」などとノベルティや配布物のアイデアが次々と社内から湧き上がってきました。とはいえ、通常業務を回しながら、イベントの企画と準備を進めるのは、なかなか大変なこと。しかも、予算もメンバーも限られています。
とはいえ、私たちIMAKEは「少人数で動くこと」に慣れています。今回もメンバーの“得意”を活かしながら、各タスクをできるだけシンプルに、スピーディーに、そして“IMAKEらしく”仕上げる工夫を重ねました。
週1の社内MTGで状況をキャッチアップ
大切にしたのは、週に1回の社内MTG。
イベント準備だけを話す場ではなく、通常業務の進行や稼働状況もあわせて共有することで、「今どこが忙しくて、どこなら手が動かせそうか?」を全体で把握しながら進行。明確に担当をガチガチに分けるのではなく、「できる人が、できるタイミングで、できる形で」進めるスタイルを取りました。
デザインの一貫性は“1人が統括”して調整
「できる人が、できるタイミングで、できる形で」進めるスタイルといっても、イベント全体に一貫性がないと、統一感のない印象になってしまいます。なので、最終的なビジュアルのトーンやデザイン調整は、1名のスタッフがディレクションを担当し、全体を整えていきました。
「つくるもの」は多く、「使えるお金」は少ない
作りたいもの、伝えたいもの、配布したいもの…その気持ちは山ほどあるけれど、イベント予算は無限ではありません。私たちは「なるべくお金をかけずに、でも気持ちが伝わるものを作る」ことを目指しました。
- 印刷費を抑えるためのデザイン工夫(インクを多く使わない設計)
- 社内プリンターで出力できるフォーマットに最適化
- 紙質・材質調整
など、小さな工夫を積み重ねながら、予算内で最大限の表現を目指しました。
強弱をつけたツール選びで「スピードと質」を両立
すべてを丁寧に作り込むのではなく、「どこに時間と労力をかけるか?」のメリハリもポイントです。ツールの使い分けにより、時間もコストも無駄なく、チーム全体で柔軟に制作を進めることができました。
- しっかり作り込みたいもの(ロゴ・Tシャツ・会社案内など) →Adobe Illustratorなど
- 手早く見栄えを整えたいもの(メニュー表など) →Adobe Express / Canva など
- 全体進行管理・連絡 → Notion / Slack
各デザインに込めたストーリーと仕掛け
10周年イベントの準備において、私たちが大切にしたのは「お客様の動線をふまえた、最小限かつ最適なアイテム選び」でした。何でも作るのではなく、本当に必要なものを、IMAKEらしい形で届ける。それも踏まえて**“デザイン”**でした。
イベントの演出や動線を、“デザインの力”で支える小さなツールたち。見過ごされがちな存在こそ、ブランドの印象をつくる重要な要素だと、あらためて実感しました。
ここでは、当日使用した各デザイン物について、それぞれに込めた背景や制作意図をご紹介します。
スタッフTシャツ
全員がIMAKEの看板になることを意識したユニフォーム
当日スタッフの目印として制作したオリジナルTシャツは、「誰がスタッフかを見せる」ためだけでなく、「IMAKEらしさを着る」というコンセプトのもと制作。
10周年ロゴを主役にしつつ、デザインはあくまでシンプルに。スタッフが浮かない、でも埋もれない絶妙なバランスを探りながら、全員が“IMAKEの看板”として立てるよう意識しました。

【💡制作担当者からの一言コメント】
IMAKEロゴに合わせたフォントで「staff」を入れ、かわいく仕上げられたのではないかと思います…!
担当:くわばら(デザイナー)
サコッシュ(来場者配布)
“贈る”と“動く”を両立させたアイテム
最初に企画されたアイテムがこのサコッシュでした。イベント当日は、配布物など荷物が多くなりがち。そこで、「持ち帰りやすさ」と「身軽さ」を両立できるサコッシュをオリジナル制作しました。
素材やサイズにもこだわり、配布物がすっきり収まるちょうどいい大きさに設計。Tシャツとおそろいになるようロゴ位置も調整し、イベント全体での統一感も演出しました。

【💡制作担当者からの一言コメント】
当初サコッシュのロゴはカラーにしようと思っていたのですが、素材のベージュ色との相性的に、黒にして正解だったなと思いました!イベント中も使い勝手がよく作ってよかったです。
担当:くわばら(デザイナー)
会社案内資料(リニューアル/来場者配布)
今のIMAKEをリアルに伝える、リニューアル版パンフレット
イベントを機に、会社案内資料も全面リニューアルしました。
デザイン・構成・言葉選びのすべてにこだわり、手に取った人が「ちょっと話を聞いてみたい」と思えるような仕掛けを随所にちりばめています。IMAKEの“いま”を届けるための、営業ツールとしても再設計した1冊です。

【💡制作担当者からの一言コメント】
10周年イベント開催日にサイトもリニューアルしました。そのサイトのデザインに合わせて作成。自分ではあまりやらないテイストなのでとても勉強になりました。
担当:タナベ(デザイナー)
イベントプログラム(来場者配布)
空間に合わせて読めるデザイン、遊び心も忘れずに。
セッション内容や登壇者紹介が書かれた当日のプログラムは、ライブハウスという少し薄暗い中でも読めるようなデザインとしてフォントサイズなどを調節しました。
また、「イベントの記憶に残るもの」にするための遊び心として、表紙側にはIMAKEスタッフをモチーフとした人物イラストを採用。IMAKEのことを知っている人にとっては、誰がどれか分かるかも…?

【💡制作担当者からの一言コメント】
参加者様全員にお配りし、誰もがプログラムは見ると思ったので、IMAKEらしいワクワク感が伝わるように構成をしました。また、これまでの歩みと重ねて、線が繋がっているところもポイントです。
担当:エダマツ(ディレクター・デザイナー)
アメイク(IMAKEオリジナル金太郎飴/来場者配布)
遊び心から生まれた、イベント名のきっかけになった金太郎飴
スタッフの「オリジナル金太郎飴を作れるらしい!」という一言から生まれた“アメイク”。イベント名「アメイジング!IMAKE 2025」が生まれるきっかけにもなりました。
「アメ=キャンディ」と「イメイク(IMAKE)」をかけあわせた名前には、“驚きと楽しさを届けたい”という想いが込められています。
IMAKEカラーの再現にもこだわり、包装にはQRコードを添えて、ブランド体験の仕掛けとしても機能するアイテムに仕上げました。

【💡制作担当者からの一言コメント】
可愛く出来上がってとてもよかったです。いつも平面的にみているロゴが立体的に出来上がって嬉しかったです!
担当:さいとう(デザイナー)
ドリンクチケット(来場者配布)
細部も抜かりなく、空間に合わせたデザイン
「せっかくなら、ただの紙ではもったいない!」ということで、ライブハウス会場という空間に合わせたデザインをほどこし、“IMAKE感”を感じるちょっとした遊び心もプラス。機能を果たしながら、体験としても楽しめるアイテムに仕上げました。

【💡制作担当者からの一言コメント】
印刷費を抑えるため、カラーを制限した上で社内プリンターを使って印刷をしました。なかなかドリンクチケットのデザインはする機会がないので、作っていて面白かったです!
担当:エダマツ(ディレクター・デザイナー)
その他(会場装飾用ガーランド、メニュー表など)
空間演出のためのガーランドや、ケータリングメニュー表、名札などの細かいアイテムも、すべて自社制作。限られた時間と予算の中でも、「どう見せたらIMAKEらしくなるか?」を考える癖が、普段の仕事にも活きていると感じたプロセスでした。

イベント当日の動きも“デザイン”で支える
イベントの当日運営においても、私たちは「どう動けば、お客様が快適に過ごせるか?」という“設計(デザイン)”の視点を大切にしました。
当日はIMAKEスタッフに加え、お手伝いスタッフさんにもご協力いただき、事前にシフトをスプレッドシートで作成。受付・クローク・舞台進行(企画)の3つを主な担当に、持ち場を分担しながら運営しました。

↑ 実際作ったスタッフシフト表(エダマツ作)
また、事前にオンラインで打ち合わせミーティングを実施し、当日は13時から準備スタート。スタッフによる企画リハーサルと並行して、お手伝いスタッフの皆さんには、装飾や名札、ケータリングなどの現地作業など細かな作業も含めて全24項目の準備タスクを一緒に進めていただきました。
主な準備・設営タスク(一部)
- ガーランドやメニュー表などの装飾づくり
- プログラム折り/サコッシュへの配布物封入(会社案内・ドリンクチケット・チラシ・飴など)
- クローク番号札・名札・受付看板の作成
- ドリンク・ケータリング・備品の手配と調達
- 領収書や名簿、席次表など事務系準備
- プロジェクター・椅子・テーブル・音響機材の設営
当日の運営は一人ひとりが自分の役割に責任を持ち、真剣に行動したおかげでスムーズに進めることができました。どのポジションでも、「今、何が必要か?」を考えて自ら動く。その積み重ねが、イベントの心地よさや温かい空気をつくり出してくれました。
制作の中で感じた達成感
10周年という節目に向けて、少人数でアイデアを出し合い、手を動かし、走りながら創り上げてきたこのイベント。限られた予算と時間、通常業務との両立という条件の中で、私たちにできる最大限の“IMAKEらしさ”を届けたいという想いで動いてきました。
完成したロゴやTシャツ、会社案内資料、空間演出、動線設計。ひとつひとつの制作物が形になって並んだとき、そしてそれを手にした来場者の皆さんの反応を見たときの感動は、言葉にならないものでした。
とくに「こんなに丁寧につくり込まれたイベントは初めて」「スタッフが本当に楽しそうに動いていて、見ていて気持ちよかった」など、“つくったもの”だけでなく“つくる過程”まで評価していただけたことは、大きな達成感につながりました。

↑ リハーサルの様子
イベント全体を通してお客様の声
イベント終了後、来場いただいたお客様や登壇者の方々から、多くのあたたかいご感想をいただきました。
「皆さんの会社への思いが伝わる、素晴らしい空間でした」
「すごく賑わっていて案内も内容も素晴らしく温かい雰囲気でした!」
「IMAKEのチーム力・団結力を感じました!」
「スタッフがこんなに自主的に動いていてくれるなんて、IMAKEの周りにいる人たちって素晴らしいですね!」
準備段階から本番当日まで、すべての瞬間にスタッフ一人ひとりの想いや工夫が詰まったこのイベント。そんな私たちの姿勢に共感し、喜んでくださった方々の声は、何よりのご褒美であり、次への力にもなりました。
改めてイベントを振り返って
10周年という大きな節目のイベントを、こうして無事に終えることができたのは、これまで支えていただいたお客様や、関わってくれたスタッフ一人ひとりの力があってこそです。
準備段階から当日の運営・裏方の調整・細かな気配りまで、すべての瞬間に想いがこもっていて、代表・濱野も「ステージ上から皆さんの姿を見たとき、心から誇らしくて思わず涙ぐむ場面もありました」と、言葉を残しています。
このイベントは、10周年の歩みを振り返る時間でありながら、同時に「これからのIMAKEらしさとは何か?」をあらためて感じる、未来へ向けた時間でもあったと実感しています。
「IMAKEの原点は“人となり”」。その想いを分かち合える仲間とともに、また新たな挑戦を続けていきます。
ご来場ありがとうございました。
10周年記念イベント「アメイジング!IMAKE 2025」に足を運んでくださった皆さま、そして遠方からエールを送ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。
約50名もの方々にご来場いただき、あたたかくにぎやかな雰囲気の中で、私たちの節目をともに迎えることができました。
また、イベント開催にあたりご協賛・ご協力いただいた企業・団体の皆さまにも、心より御礼申し上げます。みなさまの温かいご支援があってこそ、このようなかたちで10年の節目を迎えることができました。
ご来場いただいたお一人おひとりの存在が、私たちにとってかけがえのない力になりました。
イベントは一区切りではありますが、これは新たなスタートラインです。また新しい挑戦を、皆さまと一緒につくっていけたらと思っています。
これからもIMAKEを、どうぞよろしくお願いいたします。 そして改めて、心からの感謝を込めて。本当にありがとうございました!


デザイン制作なら…
IMAKEが大切にしている考え方と、実際の制作の流れについて、以下の記事にまとめておりますので、ぜひご覧いただけますと幸いです!