つくる現場で生まれる気づきや学びを記録・共有するクリエイティブノート

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この記事を読むとできるようになること

  1. Adobe Expressで、テンプレートを探す

  2. Adobe Expressで、写真、アイコン、図形などの素材を追加し、切り抜き等の加工を行う

  3. Adobe Expressで、テキストを追加し、行間の調整を行う

LINE公式アカウント、作っただけで放置していませんか?

本当に大切なのは、LINE友だち登録後、ユーザーにどう動いてもらうか?を考えることです。
たとえば、
「予約をしてほしい」「スタンプカードを活用してほしい」「メニューを見てほしい」など。
このような行動を促すためには、“導線”の設計が欠かせません。

そこで活躍するのが、リッチメニュー。
LINEのトーク画面に常に表示されるリッチメニューは、
ユーザーとの最初の接点となり、次の行動をスムーズに後押ししてくれます。

とはいえ、忙しい日々の中でゼロからデザインをつくるのは大変…。
そんなときにおすすめなのが、Adobe Expressです。

この記事を読めば、「チャットを促す」リッチメニューを今すぐ自分で作れるようになります!

LINE公式アカウント、活用できていますか?

LINEは、日本でもっとも利用されているコミュニケーションアプリ。
だからこそ、お客様との接点として活用しない手はありません。
LINE公式アカウントを運用する上で重要になるのが、ユーザーの行動をデザインする導線づくりです。

なかでも、トーク画面の下に常時表示される「リッチメニュー」は、
お客様との最初の接点として、何を伝えるか・何をしてもらうかを決める大切なパーツ。

たとえば、

  • 「予約はこちら」「メニューを見る」「スタンプを貯める」をすぐに表示する
  • 「チャットで質問する」きっかけを自然に用意する

など、お店の形態に合わせた導線をつくることで、LINEの活用がぐっと実用的になります。
そしてそのリッチメニューを簡単・スピーディに作れるのが、Adobe Expressです。

Adobe Expressとは

ノンデザイナーでも使いこなしやすい 必要最低限の機能を搭載したデザインアプリです。

デザイン制作の経験がない方でも特別な知識が必要なく、 目的のテンプレートを選んで感覚的に編集するだけで 自分好みの制作物をデザインすることができます。

ブラウザやスマホアプリから使え、以下のようなビジュアルコンテンツを簡単に作成できます。

  • SNS投稿画像の作成(Instagram, X, Facebookなど)
  • チラシ・ポスター・プレゼン資料の作成
  • 動画の作成・編集

本記事では、「イチからはじめる Adobe Expressビジネス活用入門 」の著者の一人、桑原が解説いたします!

LINEのリッチメニューとは

LINE公式アカウントのトーク画面下部に常時表示できるメニューのことです。画像やテキスト付きのボタンを使って、ユーザーがタップするだけで様々なアクションを実行できます。

主な機能・特徴

  • ボタンで直感的に操作できる
    • Webサイトへ遷移
    • クーポン表示
    • ショップカードを開く
    • 予約画面へ誘導
  • ユーザー導線を強化できる
    • トーク画面を訪れたユーザーの行動をスムーズに誘導
    • 店舗情報、予約、質問フォームなどと直結させやすい

Adobe ExpressでLINEリッチメニューをつくるメリット

テンプレートが豊富だから、圧倒的な時短に!

Adobe Expressには、LINEリッチメニューに使えるテンプレートが多数用意されています。
テンプレートから「画像を差し替える」「文言を変える」「色味を調整する」だけで即完成できちゃいます。

忙しいビジネスパーソンの“助かる”を形に!

日々の業務に追われて「リッチメニュー作成まで手が回らない…」という人にこそ、Adobe Expressはぴったりです。
特にLINE公式アカウントを運用している店舗や個人事業主の方には、
「スピードと見た目の両立」ができるツールとして、ぜひ活用してほしいサービスです。

デザイン制作を時短できる分、”考える”時間を増やすことができる!

Adobe Expressでスピーディに制作できるため、ユーザー導線について”考える”時間を増やすこともできます!
LINE友だち登録者にどう動いてほしいか?を考えるにあたり、大事になってくるのが、”デザイン思考”です。
デザイン思考について、詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。

AdobeExpressでつくるLINEリッチメニュー:完成例

今回は例として「ラーメン屋のLINE公式アカウント」で使うリッチメニューを作成します。

ラーメン屋は、「予約不要」「メニューはシンプル」な場合が多いかと思いますので、
あまりボタンの数を多くせず、
3つのボタンに絞ったシンプルなリッチメニューを作っていきます。

まずは、完成イメージをご覧ください。
以下のようなLINEリッチメニューをAdobe Expressで作成します。

制作の流れ

  • STEP1:テンプレートを選ぶ
  • STEP2:写真を入れる
  • STEP3:アイコンを入れる
  • STEP4:レイアウトを調整する
  • STEP5:チャットを促す工夫を加える
  • STEP6:完成!ダウンロードしてLINEに反映

それぞれの操作手順・コツ・注意点を、紹介していきます。

1. テンプレートを選ぶ

LINEリッチメニューのテンプレートを探します。

1. Adobe Expressのトップを開きます。

2. テンプレートをクリックします。

3. 用途の「LINE公式アカウントリッチメニュー(小)」を選択します。

4. 「LINE公式アカウントリッチメニュー(小)」を選択すると、3分割のリッチメニューのテンプレートが表示されます。今回はこの中から以下のものを選んで、「このテンプレートを使用」をクリックします。

2. 写真を入れる

各ボタンの背景に写真を配置します。

左のボタン

1. ツールの一覧の中から、「メディア」をクリックし、「写真」をクリックします。

2. 検索ボックスに「ラーメン」と入力し、結果の中から気に入ったものを選択します。

3. 左のボタンの範囲に収まる様に写真を切り抜きます。

切り抜きのポイント

画像を選択して、上下左右にある図形をドラッグすると、不要な部分をトリミングすることができます。

4. 写真の上で右クリックし、「最背面へ」をクリックします

5. 背景色が透けて見える様にしたいので、写真の不透明度を下げます。 写真を選択し、不透明度を「50%」にします。

中央のボタン

1. 今度は、「スタンプ」で写真を検索し、気に入ったものを選択します。

2. スタンプの写真を、中央のボタンの範囲に収まる様に切り抜きます。

3. スタンプの写真を最背面にします。

4. スタンプの写真の上に来てしまった白い正方形は、削除します。

5. 左右のボタンに使われている白い円の図形を、中央のボタンにコピペします。

6. レイヤーパネルをドラッグして、重なり順を調整します

7. 背景色が透けて見える様にしたいので、写真の不透明度を下げます。
写真を選択し、不透明度を「50%」にします。

右のボタン

1. 「電話」で写真を検索し、気に入ったものを選択します。

2. 右のボタンの範囲に収まる様に写真を切り抜きます。

3. 電話の写真を最背面にします。

4. 背景色が透けて見える様にしたいので、写真の不透明度を下げます。
写真を選択し、不透明度を「50%」にします。

3. アイコンを入れる

まず、3つのイラスト素材を削除します。

複数選択

「shift」キーを押しながら、選択したい要素をクリックします。

左のボタン

1. ツールの一覧の中から、「素材」をクリックし、「アイコン」をクリックします。

2. 検索ボックスに「メニュー」と入れ、結果の中から気に入ったものをクリックします。

3. 下図のように配置します。

中央のボタン

1. アイコンの検索ボックスに「判子」と入れ、結果の中から気に入ったものをクリックします。

2. 下図のように配置します。

右のボタン

1. アイコンの検索ボックスに「電話」と入れ、結果の中から気に入ったものをクリックします。

2. 下図のように配置します。

4.レイアウトを調整する

1. 背景色を暖色に変えます。

2. 真ん中と右のボタンのテキストを以下のように変更します。
真ん中:「お茶屋さん」→「スタンプ(改行)カード」
右:「ポイントカード」→「電話」

3. 「スタンプカード」を選択し、行間を「1」にします

4. テキストの位置、サイズを調整し、白い円からはみださないようにします。

5. アイコンの色を暖色に変更します。

5. チャットを促す工夫を加える

LINEのリッチメニューが開いていると、
どこからキーボードが出てくるのかがわかりにくくなってしまいます。
そこで、リッチメニュー下部に、キーボードの位置を知らせる矢印と、チャットを受け付けている旨を明記したいと思います。

このようなユーザーの戸惑いや行動のつまずきを先回りして解決することもデザインの重要な役割のひとつです。
詳しくは“デザイン思考についての記事”もご覧ください。

1. メニュー、スタンプカード、電話、の円を少し上へ移動させます。

2. ツールの一覧の中から、「素材」をクリックし、「図形」をクリックします。(このとき、検索ボックスに何か文言が入っていたら削除してください)

3. 長方形の「すべて表示」をクリックします。

4. 下図、赤枠で囲った図形をクリックします。

5. 下図のように塗り・サイズを調整して配置します。

6. ツールの一覧の中から「テキスト」を選択し、「テキストを追加」をクリックします。

7. 「チャットでのご相談はキーボードをタップして直接メッセージをお送りください」と入力し、塗りは白、フォントサイズは「48」にし、下図のように配置します。

8. 「矢印」でアイコンを検索し、塗りを白にして、サイズを調整し、下図のように配置します。

6.完成!ダウンロードしてLINEに反映

これで完成しました!
右上のダウンロードボタンをクリックすると、PNG形式でダウンロードすることができます。

ダウンロードした画像をLINE公式アカウントの管理画面で、リッチメニューに設定します。

まとめ

LINE公式アカウントにおけるリッチメニューは、ユーザーとの最初の接点となる重要なパーツです。
だからこそ、ただ配置するだけではなく、「次の行動を引き出すデザイン」が求められます。

Adobe Expressなら、豊富に用意されたテンプレートを使うことで、誰でもスピーディにリッチメニューを作成できます。
制作にかかる時間をぐっと短縮できる分、“どうすればユーザーに動いてもらえるか”を考える時間に集中できるのが大きなメリットです。

今回は「ラーメン屋」を例に、シンプルな三分割のリッチメニューを作成しましたが、
業態によっては「予約ボタンを目立たせたい」「キャンペーン用のバナーを入れたい」など、導線設計の工夫が必要になる場面もあるかと思います。

そんな時に役立つ「行動を引き出すリッチメニューの考え方」については、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ併せてご覧ください!

関連リンク・資料

📹今回ご紹介したリッチメニューと同様のものを以下Youtubeでもご紹介しています!

📘さらに詳しく学びたい方へ

イチからはじめる Adobe Expressビジネス活用入門
弊社代表の濱野と桑原による解説書です。
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デザイン研修
AdobeExpressを使ったLINE公式アカウント活用研修や
デザイン思考での意識改革や集客のための研修なども
株式会社IMAKEでは行っています!
https://x.gd/AdobeExpress

プロフィール画像

この記事を書いた人

桑原

webデザイナー/コーダー

2022年に株式会社IMAKEに入社。
趣味でイラストを描きつつ、実務では主にwebのデザイン、コーディングに携わる。
Adobe MAXのロゴを使用した作品を投稿するコンテスト、「MAX Challenge 2023」では、グラフィック部門で、準グランプリを獲得。
2025年には、「イチからはじめる Adobe Expressビジネス活用入門」の執筆に携わる。

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